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4人の小さな大人たちのrebのレビュー・感想・評価

4人の小さな大人たち(2023年製作の映画)
3.0
フィンランド映画祭2023で鑑賞。
お互いの同意を得た上で、複数のパートナーと関係を築くという“ポリアモリー“という恋愛スタイルを実践し始めた夫婦の葛藤を描く。
これね、この夫婦が夫が司祭で妻が政治家(党首)という、人前に出る職業というのがミソなんだよなぁ。
まぁ夫が若いコと不倫してたのがコトの発端なんだけど、不倫司祭が民の前で厳かに説教するなんてイヤだし、有名な政治家がいかがわしい店で酔っぱらってハメを外してたらスキャンダルになるよね〜。
でもポリアモリー制度にすれば、全て丸く収まるということでしょうか?
それにしては当事者たちは嫉妬に狂ってギャーギャー騒いでいたけど。
監督さんいわく、フィンランドでは、オープンな関係やポリアモリーについての議論がどんどん盛んになっているらしい。
しかし、当事者みんなが幸せになれる状況を目指しているとは言え、それぞれの受けとめ方感じ方は様々で、事あるごとに話し合いして決めるなんてめんどくさすぎる。
そんな関係を「子どもっぽい」とか「大人になりなさい」と諭す意見もあったが、本作でなんと言っても1番“大人“だったのは、彼らのゴタゴタを静かに見守り、最後には笑顔で受け入れていた可愛い息子くんだろう。
特徴的なお顔の夫役のエーロ・ミロノフ、どっかで見たなぁと思ったら「ボーダー 二つの世界」のあの男だった。
あの時は特殊メイクしてたけど、今回も表情が乏しく感情がよくわからなかった。
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