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六人姉妹のeulogist2001のネタバレレビュー・内容・結末

六人姉妹(1959年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

道徳映画と言えばまさにその通りだろう。戦後の高度成長期の入口、まだ家父長制度が色濃い時代に女だけ六人姉妹。少しばかり喧嘩しながらもお互いを思いやりなんとも仲睦まじく心がほぐれる。

特に小学生らしき四女と五女が修学旅行に持たせてあげたバナナを床に伏している母のために食べずに持って帰ってきたシーンは涙腺が緩む。
そして長女が大学を進学したいと父親にせがみ、言下に女に学問は要らんと断りながらも、実の姉や妻から諭され進学を認めたところも心打たれる。

ちなみに1960年の大学進学率は男性 13.7%、女性に至っては2.5%。現在とは異なりたぶんに経済事情による進学率の低さとは想定できるけれど、それにしてもかなりの狭き門というより他ない。※2020年では男女差はほぼなく6割が大学進学しているようだ。
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