りょうすけ

タカラヅカ・レビュー・シネマ 星組公演「1789 バスティーユの恋人たち」リミテッド上映のりょうすけのレビュー・感想・評価

-
『タカラヅカ・レビュー・シネマ 星組公演「1789 バスティーユの恋人たち」リミテッド上映』

宝塚初のDolby Cinema上映かつ演目が「1789」と聞いたら観に行かないわけもなく、MOVIXさいたまのDolby Cinemaで鑑賞してきた。なお、「1789」は2015年の時に東京宝塚劇場で鑑賞、2023年公演は新人公演を配信で鑑賞し、本公演の方もDVDでは鑑賞している。

圧倒的な映像美と音楽で繰り広げられる158分の舞台。革命直前のフランスという激動の時代を生きながらも自由と愛を求めて闘う人々を描くロックミュージカル。

今回のDolby Cinema版の魅力といえば、やはり圧倒的な映像美だろう。スパンコール輝く衣装や本作の魅力の一つでもあるマリー・アントワネットの登場シーンなど、ブルーレイやDVDでは味わうことの出来ない演出を劇場さながらに体感できる。

また舞台映画では、暗転の場面が毎度微妙なのだが、「本物の黒」を活用した暗転はまさに真っ暗。映像にメリハリを与えてくれるので舞台がより引き締まってみえる。

また、Dolby Atomsを使用した音響もなかなかなもので、ジェンヌたちの声とバックの音楽が一体化した音ではなく、舞台さながらの空間的な広がりを感じる音だった。また観客の拍手がリアスピーカーから流れてくるのも舞台映画ならではのこだわりと言っていいだろう。

このように、豪華絢爛な宝塚のレビューとDolby Cinemaの相性が良すぎて4500円という値段を払った甲斐が十分あった。むしろもうちょっと取ってもいいくらいだけど、それだと興行的に厳しいだろうからこの値段で良いのだろう。

宝塚を観たことがない人にも、また既に宝塚の舞台や「1789」を観た人でもまた新たな発見があるだろうから是非観てもらいたい。特に予習が必要なほど難しい作品でもないので、上映されている間に是非。
りょうすけ

りょうすけ