何か全体的に雑。
オマー・シャリフの役どころが中途半端。悪人ならもっと徹底的に極悪なキャラにするか逆に人情味のある刑事にするかどちらかに寄せればもっと面白いのに。
ベルモントがルパン3世みたいだしシャリフも銭形のとっつぁんみたいだと良かったな。
プールサイドの喧嘩シーン、彼女が一度服を着たのに次のシーンで再びビキニ姿に戻ってるの何でスタッフの誰も指摘しなかったのか。
カーチェイスが長い。ひたすら長い。確かに街中であれだけのカーアクションやったのは凄いけどさ。もう長過ぎて笑ったもん。赤ちゃん抱いた女性が通行人役で居たけど万が一あそこに車が突っ込んだらとハラハラした。
かなり前にパリのメトロの中に車が入って行くCMがあったけど、あれってこの映画のオマージュかな？
カーチェイスってハリウッド映画の王道のイメージだけど考えてみたらパリダカやル・マンの国だものね。
車ブッ飛ばすのお好きなわけよね。
【華麗なる】と日本語タイトルに付けるのはこの時代の流行り。【華麗なる賭け】【華麗なるギャツビー】【華麗なるヒコーキ野郎】とか。
女性陣が皆んな綺麗なのは良かった。モブのホテルのお客役とか通行人まで美女多し。そんでホットパンツ（当時はショーパンじゃなくてホットパンツと言ったのだ）や超ミニスカでアンヨ丸出し率も高い。
お洋服も皆んな素敵。
ブロンドのダイナマイトバディのオネーちゃんはダイアン・キャノンだったのか。美人じゃ無いけどセクシーで魅力的だな。
時代柄とは言え男が女をぶっ叩くのはいただけない。男女平等とか何とか言っても物理的に力が強い者が弱い者を暴力でねじ伏せるのはダメ！その上殴られた女性がニコニコしてるって有り得ん！いかにもこの当時の男が作った映画だわ。
アビル刑事が豆に埋もれて行くとこ、アラビアのロレンスの流砂に呑まれる少年のオマージュなのかしら？あちらにもシャリフ出てるし。
結局泥棒一味は一人は殺されるしエメラルドは手に入らないしで骨折り損のくたびれ儲け。な〜んかスッキリしないオチだわ。
ベルモントが身体張って頑張ってるのと女性たちのファッションが魅力的で楽しい映画ではありました。
音楽がモリコーネ様なのと日本最終上映てことで観たのでした。それが無きゃ映画館で観ることは無かったかも。
