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華麗なる大泥棒のHKのレビュー・感想・評価

華麗なる大泥棒(1971年製作の映画)
2.9
エンニオ・モリコーネ追悼シリーズその3。
前回選んだ作品はそこそこの知名度でも音楽は地味だったので、今回は作品は地味でも曲が妙に印象に残る作品を選びました。

本作は大昔にTVで見たときのタイトル曲が忘れられず、再度聴きたいがために作品の内容はたいして憶えてないのにDVDまで買ってしまった作品。
例によって買ったまま何年も放置し、この機にようやく観ました。

監督はアンリ・ベルヌイユ。『シシリアン』『エスピオナージ』『恐怖に襲われた街』などでもモリコーネと組んでいます。
名曲“シシリアンのテーマ”と同じく、同じリズムが延々としつこく繰り返され頭から離れません(この単調さがたまりませんね。『遊星からの物体X』もこの部類)。

で、久しぶりに本編を再鑑賞すると・・・
なぜモリコーネの曲しか記憶に無いのかがわかりました。
え? コレ本当にあの渋い『地下室のメロディー』や『シシリアン』のアンリ・ベルヌイユ作品? ぜんぜん渋くないし、中身はけっこうスカスカ。
主演は全盛期のジャン・ポール・ベルモンドで例によってスタントは全て本人。共演はオマー・シャリフ(クレジットはベルモンドより先)にダイアン・キャノンと貴重な顔合わせで見どころが無くはないんですが・・・これでは音楽しか記憶に残らなくても仕方ありません。
あ、ニコール・カルファン(『友よ静かに死ね』)はカワイイ。

ところで、wikiに“実写版ルパン三世”と呼ばれることがあると書いてあってビックリ。
なるほど、ベルモンドがルパン、シャリフが銭形、キャノンが峰不二子といったところでしょうか。
かなりこじつけですが。
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