アトランタの臨床心理士が娘とクリスマスイブを過ごすうちにクリスマスの喜びと魔法を思い出す様を描きだす。アバンでシンデレラ城のＤｉｓｎｅｙ１００のお決まりのロゴが、映写機風に作品世界へと機械的に切り替わる小洒落た感じは、スムーズな導入でまず秀逸。Ｄｉｓｎｅｙ+にて一昨日から独占配信開始。また原題の「Ｄａｓｈｉｎｇ Ｔｈｒｏｕｇｈ Ｔｈｅ Ｓｈｏｗ」は"ジングルベルの歌詞からの引用"であたかも『ラブアクチュアリー(２００３年)』風の王道ホリデーの皮を被ってるが、あくまで主人公がクリスマスを嫌い過去の不法侵入したバッドサンタの悪い思い出からもホリデーに嫌気を差してる、というアンチテーゼが後半では効いてる。全体的に家族の団結や人助けなど感動的なテーマを敷いてるがメインはドタバタで、ディズニー映画の万人向けの皆んなハッピーの定型へと落とし込んだ多幸感の手腕がうかがえた。
