けいたん

戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版のけいたんのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

何の予備知識もなしにたまたま上映開始時間に間に合ったので観る。これってユダヤ人ピアニストが迫害され生き残った映画なのだと知る。記録だから書くが今イスラエルはハマスを根絶やしにするといっている。皮肉か。1年前に観ていたらさぞ絶賛しただろう。
内容的にはどこが戦場のピアニストなんだというほどに、絶望感に襲われ逃げる場面多数。ダメな人はここで脱落。目を背けたくなる場面がほんとに多い。引きの画面でも。リアルといえばリアルなのだろう。ただ、反ナチス映画ではなく割と公平に描かれている。
クライマックスでドイツ将校ホーゼンフェルトに見つかり空腹と寒さの中、圧巻のピアノを弾くシュピルマン。ホーゼンフェルトに生かされ、最後の別れで名前を聞くなんて、演出なのか、事実なのか。そもそも殺す気は無かったということなのだろう。
シュピルマンは様々な人達から助けてもらっていて、どちらかといえば敵方に助けられていることが多いように見える。非道な人間ばかりではない、暗闇にも一筋の光があるといった救いがある。ホーゼンフェルトの別れの言葉、神に感謝してといった下りは、ユダヤ人にとっては皮肉にしか聞こえないが。俄然将校が気になる。
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