ざくろ

陰陽師0のざくろのネタバレレビュー・内容・結末

陰陽師0(2024年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

声が良く通り、表情豊かという好きな俳優さんばかりだったので&BUMPファンなので鑑賞。
とにかく俳優さんたちの烏帽子、狩衣姿が似合うこと!

予告から予想してはいたが、ラフでありつつも色鮮やかな衣装と映像美、新しい清明&博雅コンビが印象的だった。原作未読だが、陰陽師デビューが野村萬斎&伊藤英明、その後は岡野玲子漫画だったので、今作の現代らしい映像と台詞によって、主題をシンプルかつ丁寧に表現している感じが伝わってくる。若き清明の一見、生意気で斜に構えてるようでも、誰よりも冷静に事実を見ようとする聡明さと尖りや幼さ、博雅の根は真っ直ぐで優しいお坊ちゃんぶりが、今まで見てきた作品と確かに繋がっている感じがして良かった。

内親王の「鈍い人ね、あの方と同じ。」に歌を詠むことが日常だった、平安らしい感覚を感じた。奈緒の声の使い分けも良い。

他作品と混ぜるのは良くないと思いつつ、大将軍を目指し、不死身の山崎賢人なら数十人の陰陽師なんて物の数に入らなさそうだなぁと、後半で少し思いつつ、舞のようなアクションからの博雅馬並走は見応えあった。(本当に乗馬撮影しているらしい👀)

陰陽頭に都合よく使われてしまった、中悪党役だったが、北村一輝にはいつも惹きつけられる…ラストの横顔さえ…

事実と真実の違い、そして呪の存在。暗闇が消えSNSやAIが日常となった現代こそ、目の前に飛び込んできた真実が、事実なのかそれとも自分を含めた誰かの真実なのか、常に心に置いて、呪にかかっていないか見極められることが大切だと思った。

ここまできたら原作読んでみようかな。
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