もやし

陰陽師0のもやしのレビュー・感想・評価

陰陽師0(2024年製作の映画)
5.0
今日は土曜日ということで、とりあえず映画館に行きたい!、ということで、普段だったら見ないかもなこの映画を。
結果最高でした!

静と動の対比が特徴的な映画なので、主演山崎賢人で金かかってる系だからキングダムとかゴールデンカムイ系だろと思って見ると酷い目に遭うのでご注意を…笑


設定的には陰陽師達は現代で言う官僚。能力が高ければ高いほど偉くなれて、圧倒的格差社会だった当時では唯一の下剋上の方法。学生から何とか陰陽師とか言う格式高い地位まで、苦労に苦労を重ねて階級上げていかなきゃいけない。
山崎賢人は半端ない才能あるけど師匠から言われてしょうがなく学生にはなったもののそこからの出世には全く興味がなく、授業も受けず自力で学びたいことだけ学んでたら評判が評判を呼んで、陰陽師より遥か上の帝とかその手の人達から依頼を受けることに。

直接の依頼者が染谷将太で後に行動の相方になるわけだけど、地位としてはめちゃくちゃ偉いのに無能感満載で姫様に淡い恋心を抱く童貞感満載でとっても愛らしいキャラ笑


陰陽師は「呪」というものを主に扱う仕事。人の思い込みを利用するもので、例えば蛇に噛まれて死ぬという認識を与えればそれが実際には何も起きていなくても噛まれたという思い込みだけで人を殺せる。
つまり現実と虚像を操作する能力。世の中の多くの呪いや祟りなどのものは大体この力で説明できる。

だから予告編とかのあの大きな火がブワーッと襲ってくるのも全部思い込み。この映画のダイナミックなシーンはほとんど思い込みの中で起こる。
でもこれが妄想だとわかってると映像の美しさがより際立ってむしろ良かった。

この思い込みからどう抜け出せるかが勝利の鍵。

呪術唱えるシーンめっちゃかっこいい…


染谷将太が恋する姫を奈緒さんが演じているんだけど儚くてめっちゃ可愛かったー
立場に格差はあれど両想いなお二人。良いね〜 こんな形の純愛ってあるんだ。



なんか上映後に出ていくときに若い男二人が台詞とか真似してゲラゲラ笑ってたのが苛ついた笑
横にいたお互い寄りかかって良い空気感出してたカップルもつまんなかったね〜って鼻で笑ってて何だこいつらと思いました笑
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