陰陽師0のKenzoのネタバレレビュー・内容・結末

映画、ドラマ、アニメと何度も映像化された夢枕獏による小説『陰陽師』。実在した陰陽師・安倍晴明のオリジンを描いた本作は、佐藤嗣麻子監督のオリジナル脚本。まだ何者でもない晴明は、盟友となる源博雅と出会う。
2人が、宮廷を騒がす陰謀と怪異に対峙するサイキック・アクション。『ゴジラ−1.0』の白組が、本作でもVFXを担当。3種の龍やクライマックスの菅原道真の怨霊を描きだしてみせた。
また、『キングダム』や『ゴールデンカムイ』でゴツゴツ、ゴリゴリのアクションをこなしてきた山﨑賢人は、本作では、ワイヤーアクション多用の流れるような靭やかな動きを披露。違いをみせた。
本作において、晴明はじめ陰陽師達は、呪術とは「呪」(しゅ)で、言葉によって操られる暗示や催眠術と語られ、晴明達は、深層心理の世界で龍との闘いを強いられるが、ラストで晴明は存在しないモノを顕在化できる本当の呪術師で有ることが明かされた。陰陽師・安倍晴明の本格的な活躍は今後の作品に期待したい。