予告の映像が重厚そうだったので観たが、シンプルに面白くなくて観ているのがしんどかった。
演出とストーリー構成があまりに陳腐で盛り上がりに欠け、小学生向けかと思ってしまうが、それも小学生に失礼かもしれない。
冒頭から、あまりに陰陽寮の説明ナレーションが長く、映画を観ていれば大体察しがつくだろうことまで語ってくれるので、お金のかかった歴史教育ムービーに見えてきて、真面目に観るのをやめた。
よって、CGが安っぽくて馬鹿馬鹿しいのはもはや気にしないことにしたが、ここまでつまらないのは予想外だった。(それでも制作は白組…うーむ)
最初に、「呪」はあくまで催眠術であり、掛けられるものにその大きな要因がある、と提示されたため、これから幻影を利用した高度な心理戦が繰り広げられるのかと期待してしまったが、結局動きづらそうな体術か、どうやって習得したのか分からない龍バトルに留まっていた。
良かったのは山﨑賢人くんの演技くらいで、結局少し期待してしまったのは、彼の鋭利な出で立ちと瑞々しいカリスマ性によるだろう。
板垣李光人くんの風貌は、和製ティモシー・シャラメに近づいてきて美しかった。
小林薫はもはや真面目に演技しているように見えず、ますますアホらしかった。
監督脚本の佐藤嗣麻子さんは山崎貴の奥様で、彼の作品の脚本も結構担当されていた方なのですね…うーむ…。
