このレビューはネタバレを含みます
少し不思議な、凄い面白い映画。
「真実は一つ！じゃない！」
平安京に安倍のコナン爆誕！！
最初の授業シーンで、この時代の科学だったんだろうなという感じがまず良い。
思い込みを利用するという、現代心理学的実験をこの時代にやる面白さ。
魔法陣とか式神とかをバリバリ使ったバトルかと思いきや、意表を突くリアリスト晴明。
両親のトラウマはバットマンだし、事件の捜査スタイルは工藤新一だし、名探偵を名乗れる優秀さ。
ジョジョの山崎賢人だし、陰陽師=スタンド使い説。
あると思います。
またまたやらせていただきましたァーンな実写化の中でも、新たなヒーロー像を確立したのが素晴らしい。
中盤の森のシーンは荒木先生の奥州平泉のイラストを思い出した。
あれも烏帽子2人だったしなぁ。
なかなか因縁めいてる。
相棒役の染谷将太は表情豊かで楽しく、格好良さもあるしで美味しい役どころ。
山田孝之に見える瞬間もある愛されキャラ。
「お前の奏でる音を信じる、俺を信じろ」
ここで不覚にもグッときてしまった。
バディものはやっぱいいな。
賀屋&男ブラトリオは笑えるし、嶋田久作、國村隼、小林薫のボスラッシュ感。
北村一輝の辞世の叫びもほんとw
奈緒さん可愛い。
桐山漣、板垣李光人、青島心と立て続けにライダーファン歓喜の共演も見どころ。
後半の爆発で一気に特撮風味が出てくる、あの感じもなんか変だけど面白い。
注釈はあったらしいが、時代劇としてはやっぱり言葉遣いと女性の衣裳には違和感を覚えた。
序盤をちょっぴり見逃した故。
世界は認識次第(で変えられる)というのが「マトリックス」を彷彿とさせるSF作品だし、予想を裏切る作風で斬新な世界観を魅せてもらえたのが嬉しい。
是非とも続きを応援したくなる一作。
山崎賢人、ほんと無理しない程度に頑張ってーという無茶なファン心理。
