HK

パーマネント・バケーションのHKのレビュー・感想・評価

3.0
最初に観たのはBSの深夜放送だったと思うが、その前の番組で泉谷しげるが「踊るところだけだなあ」と酷評していた。まあそう言われるのも頷ける処女作だけど、荒削りな中にも現在のジャームッシュにつながる感覚は存在して無視出来ない。でも、無視されたのだ。アメリカの観客には。ジャームッシュは、ニューヨーク発のニュー・ウェイヴ映画とだけは言われないようにした、と語っているが、それは彼が映画を作りはじめたのが、ニュー・ウェイヴに対抗して生まれたノー・ウェイヴに影響を受けたからかも知れない。ジャームッシュはノー・ウェイヴの先導者エイモス・ポーの『外国人』(78)を観て自分でも映画が作れる!と思ったのだ。デボラ・ハリーも出演している『外国人』は、10年くらい前からいつか観たいと思っているが未だ叶わない。
HK

HK