ジム・ジャームッシュの大学院卒業製作。
永遠と流れるサックスの謎のフレーズに変な会話とニューヨークの裏路地が不協和音的にマッチ。観た後にじわじわくる。
この頃から、彼は“型にハマりたくない“という思いがあったらしく、ジムワールド全開と言った感じ。主役のグリスパーカーは実生活でも流れ者らしく、演技というより彼自身みたい。まぁ、なんて表現すればいいのか。訳分からんちゃ分からんのになんか惹かれる。“センス”としか言いようがないのかな。
ドップラー効果の話の、「彼は時代の音に合わせようとしなかった」って言うのはジム自身のことじゃないかな?この映画に彼の考えが詰まってる気がする。ダンスしてる右端に女の人が足をかけて座ってる構図が好き。