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その鼓動に耳をあてよのsnatchのレビュー・感想・評価

その鼓動に耳をあてよ(2023年製作の映画)
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全体を、日本を俯瞰しているようなドキュメンタリーだった。以下、中身に触れています。




凄いことになっていた!😱 名古屋港が近くで国道1号線が走り工場街の中に建つ名古屋掖済会病院救命救急センター。普通の発熱等に加え、外国人、交通事故、工場での事故、医療保険未加入の人、支払わないで逃げる人、おっかない人、高齢者、認知症、延命問題…自死を図る人+繰り返すコロナ感染 年間1万台の救急車を受け入れる

1996年の救命救急センター創設時から患者は断らずを貫いて、当時から働いている北川医師がセンター長を努めている。北川医師が言う「救命救急の医師は専門医ではないので、自分の医師としての将来を考えると、続けられない研修医の気持ちもわかる」
ここに出てくる現場の医師たちの吐く言葉、リアルです

ERってカッコいい! と思っていたが、情報乏しい患者を診て専門医に振り分ける作業でもあり、振り分けられた各科も手一杯
男の子の鼻の穴から抜けない◯◯◯◯⇦何でソレ入れちゃう⁈どうやっても取れなくて👃打つ手がなくて耳鼻科専門医にお願いするしかなかった時のERの先生方の無念さ😥

この毎夜過酷な労働環境の現場を仕切る36歳の鉢矢医師は、何でも診る科と思っていたら、何でもには社会的問題まで含まれていたと笑って話す。この仕事が楽しいおもしろいとも…世界が注目する神の手を持つ有名医師とは違うが、数え切れない多くの人を受け入れ診てきた。私にはここの先生方は、自分と同じ地平に立っている先生に感じた♡♡♡
1人だったが北川研修医も救急救命科を選択したのが熱い! 熱かった!

患者さんで印象に残ったのが腹痛で来たホームレスのおじさん。朝まで様子を見てもらい帰っていった。看護師と事務員が話す「温まりたかったのよ」寄り合い所とも化している

たまに、免許更新制にすればと思うような医師や看護師に会ってガックリする時もあるが😩そんな人は極一部と思いたい

最後の北川医師に関しての字幕が、大きなサプライズで自分のことのように嬉しくなった!

ナレーションもなく何の主張もしていないが病院の救命救急センターを左右前後撮影しているだけで、この国の問題の縮図が浮かびあがってくる
ろく先生のレビューを読んで観に行きました。ありがとうございます
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