マ・ドンソクのいつもの無双ぶりを堪能できるという意味では、最高に楽しめた映画でした。あの極太の腕から繰り広げられる鉄拳、体術、銃だの包丁だの得物もバラエティ豊か。とても爽快でした。
内容については、シンプルに尽きて、こじんまり感がぬぐえなかったです。ひたすら異常に娘を愛する科学者は、某匣の娘を思い出したり……彼にさらに黒幕がいて一捻りあった方が良かった気が、…そうでもないかな。
なんで一棟だけあんな立派なマンションが残っているんだと思ったら、「コンクリート・ユートピア」に理由があるようで、その世界線の話なんだそうですね。一見さんにはわからないですよ……。映画はいつか見たいなと思いますが。
ハンターってそもそもなんなのか、マ・ドンソクの過去になにがあったのか、など考えだしたらツッコミが尽きません。けれどマ・ドンソクや彼の頼りなくも純粋な相棒、北斗の拳リスペクトっぽい無法者、存在感だけはあった謎の艶を振りまく女性に先の変態科学者にゾンビ軍人など、キャラクタは漫画的に引き立ってて、アクションシーンも視覚的にすごく楽しめたので、さらっと観るのに向いている作品ではありました。
