Mackeyホンダ

バッドランド・ハンターズのMackeyホンダのレビュー・感想・評価

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)
3.4
ネトフリに加入したのはこの作品も目的のひとつだった。

年明けに劇場鑑賞した「コンクリート・ユートピア」の続編(?)。「コンクリート~」は、"未曽有の大災害"後を描いたアポカリプスもので、超面白いサスペンスだった(★4.6つけた)。

しかし本作はそれとまったく繋がりがない上に、完全にジャンルが変わっていて驚いた。

「コンクリート~」の3年後という設定で、"前作"(?)の舞台となった皇宮アパートは別の集団によって占拠されていた。

簡単に言う。

俺たちのマブリー兄貴が、こいつらをぶっ潰しに行く物語。以上!

もうね、いろいろ考えさせられた「コンクリート~」とは正反対で、完全に脳筋アクション。人類がほとんど滅亡した世界で、生き残った人々によって繰り広げられる暴力の世界。そんな中で、さらわれた女の子を救うために、最強の男が立ち上がる!! いいやケンシロウじゃないぞ。俺たちのマ・ドンソクだ!

一応、悪の集団も何らかの目的があって組織的な悪事を働いているんだが、ぶっちゃけ忘れた。たぶん忘れていい。

マブリー兄貴が悪い奴らをぶん殴る。ぶっ飛ばす。今回はたまーに銃器を使う。しかし弾が切れたらライフルを"棒"にして殴る。次から次へと襲い掛かってくるザコどもを、片っ端からぶっ潰す!それでオールオッケー!

もちろん最後は勝つ。さらわれた女の子も無事救出する。ピンチな場面もほとんどない。いいよね。マブリー主演の拳映画では、こんなのネタバレじゃないでしょう。

この作品は、ストーリーや結末を楽しむ類のものじゃない。なんならスリルを楽しむものでもない。マブリーの重い拳を感じることで脳汁を出す"合法ドラッグ"だ。

鑑賞しているときはあんなに興奮していたのに、一晩明けるとどこが面白かったのか思い出せなくなるのも、何となくドラッグに近いよね。もちろん知らないけど。
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