多タロ

バッドランド・ハンターズの多タロのレビュー・感想・評価

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)
2.6
ネトフリ制作のB級パニック映画。
基本的に終始どこかで観たような既視感ありありの展開が続くストーリー展開には時間を割いて見る価値があるのかと思わされてしまうが、主演はマ・ドンソクなため彼のファンかつ時間を潰したい人ならば視聴推奨。


※以下ネタバレ含
まず序盤は主人公含め大規模な地震によって退廃したポストアポカリプス的世界観で懸命に生活する市井の人々の姿が描かれたかと思うと、突如としてヒャッハー的テンプレチンピラが登場するのだが、一連の流れがタイトルロゴ含めジョージ・ミラー畑のマッドなマックスを彷彿とさせる作りとなっており、いやがうえにも困惑させられてしまうことうけ合い。ネトフリ主導とはいえ、古き良き韓国の盗作万歳スピリットが遺憾なく発揮されたのかは定かではないが、その後物語の舞台は打ち捨てられたドーム(ホール?)へと移動し、ここではお待ちかねなマ・ドンソクをメインに仲間を含めチンピラ達と入り乱れる格闘シーンが挟まれ、これには観ている側も思わずニッコリ。
中盤以降はさしたる予算もかかっていなそうな大きな廃ビル(?)にて科学者による崩壊した世界での薬品による人類洗脳計画やら死んだ娘を生き返らせたいやらの話が展開されるのだが、特段目新しいこともないので頭を使わずにマ・ドンソクの格闘シーンだけ集中して見ていれば良いんじゃないかな。クライマックスで悪役の科学者が薬品投与で大仰CCを使った変身でもしてくれればベタながらも盛り上がったもかもしれないがフツーに死んで終わりで芸がない。
ラストで集落に帰り着いたマ・ドンソクを待ち受けていた醜女をヘビを食う不気味な女だからという理由で否定するのはポリコレポイント高くて評価できる。
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