俳優を志す春太とミュージシャンを志すレオの下北沢を舞台とした物語。
わたしも下北は20代前半のバンド活動してた時のたくさんの思い出がある場所なのでなんか良かったな。ただ、下北っぽい街の風景はもっと他にもあると思うけど、店名出したりするのがいろいろ難しいんだろうか。下北の駅ってほんと変わったよねー!それでいうと大好きな渋谷も駅周辺はだいぶ変わってしまった。しばらく行ってないけど三茶は今どんな感じなんだろう。
この映画はそんな「変わりゆくもの」と「変わらないもの」をテーマにしています。
ただ、なかなか説教したくなる映画でもあった。わたし大人になってしまったんだなあ(最近これよく言ってるな)
自分の夢に対して折り合いをつけた人に対してダサいと言って引きとめるのはダメだし、夢を追いつづける人に対して諦めるように言うのもどっちもダメだろ。あと、誰かと口論になった末に殴りかかろうとして「かかってこいや!」ってイキるのくそダセぇからwww (2回あったなw)
離婚届が出てくる場所がトリッキーすぎるの笑いそうになったけど、ずっと言いたいけど言えなかった、気づかれたくない…だけどどっかで気づいてほしい気持ちがあの場所に隠した紙の端っこに表れてるとしたら深いなと思った場面だった。
春太の一人芝居の『未来電話』が刺さりすぎて泣いた。スコア3.8と迷ったけど4.0にしたのはこの場面があったから。
それと、レオのVanillaのシーンも泣けた。男友達に向けて書いた曲のタイトルがなんでVanilla?ってすごい気になったんだけどVanillaって「どこにでもある」「普通の」「平凡な」という意味があるらしいです。って特に劇中そういう説明ないし歌詞ちゃんと聴いてないからどういう意図かは知らないけど!w
吃音って設定はなくてもよかったと思ったけど春太とレオの2人は監督の友人をモデルにしているそう。演じる2人の俳優さんがよかったな。個人的にはアニキの人柄が好きだった。あと途中でてきた山田キヌヲさんが演じる女性プロデューサーが素敵だった。物語の落としどころとしてはありがちではあるけど、いいじゃんって思いました。
〝変わらないって 思い出すってことなんだろうな〟