ウディ・ガスリー／わが心のふるさとのdoiのレビュー・感想・評価

ウディガスリーの人生を知らされるのではなく私たちはただウディガスリーの目になって世界を見る。ウディガスリーは流れていく、もっと正確にいえば水で世界へ行き渡っていく。でも土地はうるおわなくて今後もうるおうことはなくて、ただ状態だけがこの映画にはあってそれがそのまま私たちの世界でもある。水でなければウディガスリーは時間みたいなもの。娘が死んで水を飲むことができなくなった母親の顔を愛撫するとからだの接触から私たちに流れていく世界を見せてくれる。