ひいらぎ

遠い一本の道のひいらぎのレビュー・感想・評価

遠い一本の道(1977年製作の映画)
4.6
国の政策で働くものをいつも振り回してきた

当時の鉄道や習俗を伺い知れる映画だと思う。舞台は北海道の国鉄職員一家たちで、国鉄労組協力の映画なぶん見ごたえは十分だった。頑固な保線魂に溢れる主人公がいるが、全体的に国鉄合理化や3000人が消えた端島など日本が生まれ変わっていく波に飲まれて翻弄された人々が出てくるので決して明るいことばかりではない。だがそんな中でも家庭や小さな幸せをいかに守るかというような映画に見えた。また、こども達が明るい象徴かのように、遊んでいるシーンがちょくちょく入ってきたり、自分なりの考えを持っているように描かれているのが印象的だった。

光は西へ明るい未来はそこに……。
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