軽度の知的障害者の22歳の女性・来栖玲。生まれつき、小柄なためよく子供と見間違われ、 自分が“障害者”扱いされることに対しての葛藤を常に持っていた。大好きな父を亡くし、 また母・来栖梨加も精神障害者となりネグレクト状態に。一時は母と離れ施設で過ごしていたが、現在は同居している。 施設で玲の最大の理解者となる精神科医の柊早苗と出会うも急死しにより再び心を閉ざしてしまう。 柊の後任に来た若い医師を受け入れられず通院を拒み続けていたある日、その医師の後任に新たな医師、恵比寿丈が着任する。 梨加はまともに家賃を払えず、遂には退去を求められ、母に見捨てられそうになった玲は、デリヘルのバイトに応募してしまう。 良く分からぬまま契約書にサインをしてしまい、お金を受取ってしまう玲。娘から渡されたそのお金に母、梨加は不安を感じる。 デリヘルで撮影することになった玲は、そこに所属するカナと共に逃亡する。荷物を取りにマンションへ戻った玲に梨加は 「あんたのせいでパパは死んだ」と言ってしまう。 決して口にしてはいけないコトバへの後悔と自分のふがいなさに涙し崩れる母、梨加。 一方、部屋を飛び出した玲を恵比寿が追うのだが・・・。
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