国の政策で働くものをいつも振り回してきた
当時の鉄道や習俗を伺い知れる映画だと思う。舞台は北海道の国鉄職員一家たちで、国鉄労組協力の映画なぶん見ごたえは十分だった。頑固な保線魂に溢れる主人公がいる…
シベリア、マンモス!
等々お茶目なシーンもあったけど、筋が通っていて、無骨で、近代化に翻弄される一端の国鉄員たちに丁寧に寄り添っていた。
冒頭とか鉄道が登場するシーンで使われていた威厳のある音楽が良…
【高度成長期、合理化の波に翻弄される、国鉄保線員とその家族】
労働者の誇りと憤りを描いた社会派映画
当時、男女平等を目指し、女優の左幸子さんが監督
引退した北海道の保線員の方が廃線区の線路を保線…
新幹線にのる井川比佐志に山田洋次の『家族』を、国労家族会の様子に高野文子の『美しき町』をぼんやりイメージしながらみていたけれど、「着物姿のあなた、すごくキレイよ~」みたいな他人に自分を褒めさせるセリ…
>>続きを読む国労全面協力の映画。
高倉健の海峡や鉄道員が国鉄の光なら、本作は闇。
国労による、国労のための映画にも関わらず、国労組合員の行く末が暗く演出されている。
SLからディーゼル機関車へ。画面の背景にさ…
左幸子の出演作は骨太な映画ばかりだが、自身の監督作も負けず劣らず重厚だ。
娯楽要素が薄くセミドキュメンタリー調で進むため、山本薩夫ら左翼系の巨匠による諸作よりも重苦しい。
特に労働歌を歌いながら保線…
左幸子監督作品
滝ノ上市蔵(井川比佐志)は国鉄の保線員として30年勤めあげ妻、里子(左幸子)はそれを支えていた
功績章を受けて誇らしい反面、今までの様々な想いが湧いてきて素直に喜べ無い市蔵
さ…