Stone Wedding(英題)を配信している動画配信サービス

『Stone Wedding(英題)』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

Stone Wedding(英題)
動画配信は2024年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

Stone Wedding(英題)が配信されているサービス一覧

『Stone Wedding(英題)』が配信されているサービスは見つかりませんでした。

Stone Wedding(英題)が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『Stone Wedding(英題)』に投稿された感想・評価

[白色の"死"と黒色の"希望"] 100点

人生ベスト。ダン・ピツァ(Dan Pița)&ミルチャ・ヴェロイユ(Mircea Veroiu)コンビの長編一作目。ルーマニア映画史に燦然と輝く大傑作。Ion Agarbiceanu による二つの短編を基にした二篇のオムニバス映画。小説の映画化はチャウシェスク時代における一種の自衛策だったらしい。第一部"フェフェラガ"は、採石場で働く老母と家に一人残った病弱な末娘の寡黙な物語である。老母は同じく寡黙で疲れ果てた白馬と共に採石場で石を集めて工場まで運ぶ作業をしており、病弱な娘のために必死に日銭を稼いでいる。それ以外の活動、主に生活上の喜びや人間関係、そして人生に至るまで、老母は諦めたかのようにトボトボと歩く背中が観ていて苦しい。同様に、母親より幾分大柄な末娘も、ブランコを力なく漕いだり、数少ない人形を乳母車に入れて遊んだりしているが、そこに若さゆえのパワーなど微塵もなく、ただただ物静かに孤独に死の隣に座ってる。白馬を含め、モノクロで強調される壁や石の白さは、未婚のまま亡くなる末娘に着せる花嫁衣装へと直結していて、それが本来表す純潔さを象徴すると共に、珍しく"死"の影を纏っている。

第二部"結婚式にて"では、結婚式に招かれた音楽家と彼が助けたお尋ね者を中心に、伝統的なルーマニアの婚礼風景が描かれている。新郎新婦は街の中を練り歩き、住民が家の外に出した椅子に置いてある帽子の中に小銭を投げ入れる。住民たちはなぜか試練のように新郎新婦の前に立ちはだかり、一言申してから彼らに道を譲って、自らも二人を追う隊列に加わる。祝い事とも思えないほど厳かに進行するこれらの行進は、音楽家と出会うことになる披露宴会場で一段落し、新婦の全く楽しんでいない結婚式も第二部へと突入する。建物などの横方向への広がりを意識した画面は、ここでも横一列に並んで食事する一行を映し出すが、結婚披露宴なのに新郎の目の前に柱があって、それが顔を覆い隠しているというありえない画面設計がなされていて驚く。しかし、これも結婚に納得のいってない新婦の心象風景の一つであり、彼女の目はしっかり音楽家へと向けられているのだ。こんな視線と存在の消し方があるのか!闇に紛れて逃げ出す新婦と音楽家は、"白"に"死"が見えた前パートとは対称的に、"黒"にある種の"希望"が宿っているのが面白いところ。

双方に共通するのは、双方の運命がフォークロア的に語られることだ。ある種の神話的悲劇性を感じる物語にマッチしていて、非常に心地良いが、心はズタボロ。
sonozy

sonozyの感想・評価

4.0
ルーマニアの2人の監督による2つの短編(それぞれ約40分)からなる1973年の作品。
神話的なリアリズム。愛と可笑しみ含みの悲劇。作風の異なる2作ですが、伝統的な世界と音楽も含めとても印象的。

1)Fefeleaga(ミルチャ・ヴェロイユ監督)
寝たきりというわけではないが瀕死の状況らしき若い娘と暮らし、険しい岩山の砂金採りの採石場で白い馬のカゴで石を繰り返し運び、ごく僅かな収入を得ている極貧の未亡人の老母Fefeleaga。そのすべてを諦めたような表情と姿、少ない言葉、寂しい情景..悲しく沁みる作品です。
白い塗り壁の家、娘に飲ませるシロップのようなもの、2つの人形が乗った古い乳母車とブランコ...そしてすべてを失ってしまうFefeleaga。花嫁衣装を着せられた娘の姿。。

2)At a Wedding(ダン・ピッツア監督)
結婚式で演奏するためドラムや楽器を抱え歩く演奏家の青年と出会った脱走兵の若者。ドラムが叩けると言い、演奏家に同伴する。二人が到着した結婚式では、参列者と共にテーブルに並ぶバカ食いする新郎と冴えない表情の新婦が。二人が演奏を始め、皆がダンスで盛り上がる中、新婦はじっと音楽家を見つめている。新婦にとって望まない結婚だったようで、彼に恋に落ちてしまうのだ。そして二人は...。そして、脱走兵の方は...。新郎新婦と参列者が村を練り歩くシーンがとても興味深い。

Dorin Liviu ZahariaとDan Andrei Aldeaという2人による独特な音階と哀愁溢れる歌も印象的です。

字幕なしですがここにありました。
https://archive.org/details/NuntaDePiatr
石の結婚式
ok.ru/video/2136125344263
opensubtitles.org/en/idmovie-62351

前半・第一部(ミルチャ・ヴェロイユ監督パート)の映像が素晴らしい