全ショットの構図の練られ具合がやっぱ他の監督と違う。(偏見あり)
お竜さんがなんか書類取り返しにきた時の仁義通すときのショットとか。
サイコロ隠し持ってる時のショットとかは、漫画でしかできそうにない構図なのに軽々と(想像)撮ってる。
会話シーンでの俯瞰、煽り、横、正面、鏡の縦横無尽さは漫画のコマをみているよう。
あと遮蔽物を手前に置いて画面のサイズを変えているのも漫画のコマっぽい。
のれんで顔が見えたり見えなかったりするショットは3作目の冒頭でも使ってた気がする。
加藤泰さんの技の一つである長回しフィクスの、大人数のショットの時の構図と一人一人のアクションがそれだけで短編作品になってる感じは健在。
あと、カット割りのリズムの緩急がそのまま映画展開とマッチしている構造はやばかった。
終盤のお竜さんが馬車を止めるショットはアクロバティックすぎて2回見てしまった。
橋での笠の投げ捨てはまさかすぎてかっこよすぎて、「嘘だろ!?」ってなった。かっこいいを通り越してキザすぎるを通り越してのかっこよすぎる。
そしてまさかの終わり方。
シリーズで今んとこ一番好きかも。
自作も期待。