福福吉吉

マイノリティ・リポートの福福吉吉のレビュー・感想・評価

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)
3.0
近未来のアメリカ、プリコグと呼ばれる予知能力者が未来の殺人を予知、犯罪予防局が未然に逮捕することで大きく犯罪が減少していた。同局のアンダートン(トム・クルーズ)は犯罪予防のリーダーとして働いていたが、自分が見知らぬ男を殺すことを予知されてしまう。アンダートンは身の潔白を信じて犯罪予防局から逃亡することになった。

未来を予知して犯罪を未然に防ぐ、というと現実的には凄く魅力的なシステムなんだけど、所詮人が造り、人が使うシステムである以上、完璧ではあり得ないんだなあ。アンダートンはシステムを信じ切って職務を遂行していたのに、自分が犯罪者と予知されてしまうと、システムに疑いを持ってしまう心理になるのは誰でもそうなると思う。「あなたは将来、人を殺すので死刑です」と言われて納得できるはずがない。
ストーリーが独創的で、アンダートンが追われる展開は緊迫感があって面白かった。但し、プリコグの細かい設定はよく分からない部分があった。それとプリコグの女の子が「未来は選べる」と言っていたが、それだったら未来予知はそもそも未来の可能性の一つに過ぎず、犯罪を犯さなかった人まで逮捕していたことにならないのか、と疑問に思った。
いろいろ思うところはあるけど、全体としては面白かった。
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