原題『Minority Report』(2002)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ジョン・コーエン、スコット・フランク
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:マイケル・カーン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演 : トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、他
フィリップ・K・ディックの短編小説『マイノリティ・リポート』を原作とした、予知能力で未然に犯罪を防ぐ未来社会を舞台に、殺人犯となることを予言された主人公の逃亡劇を描いたSFサスペンスアクション映画傑作。
原作未読。
近未来の凝ったディテールとビジュアル描写、トム・クルーズの見応えありまくるアクション、カメラワーク、ルック、逃亡しながらも事件の真相を探るストーリーもスリリングで非常に面白い娯楽アクション大作でした。
まあ、オチは古典的でしたが…
スピルバーグ的なグロテスクな描写や目玉を使ったギャグはめちゃ笑ったし(しかもちゃんと後半には重要アイテムになるのも上手い)、人物の動かし方のブロッキングテクニック、カット割、老人の使い方がギャグだったりホラー的だったり、住居めちゃくちゃにされてんのに無反応のジジイ、マッドサイエンティストな婆さん、笑うババアと、ホント上手いし面白い。
ヤヌス・カミンスキーの撮影も素晴らしいし、網膜移植シーンなどキューブリック『時計仕掛けのオレンジ』オマージュもあって非常に楽しめました。
ホント、スピルバーグはめちゃくちゃ映画ウマオだし、この時期のスピルバーグ×カミンスキー・コンビは無双してる…