このレビューはネタバレを含みます
殺人予知システムが試験的に運用されるようになった近未来、自分に殺人「する」予告が出たら?というお話。
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目ん玉映画だったw
冒頭から盲目的にシステムを信じる人が描かれ、
殺人予知のビジョンは文字通り見えても、そこに映っているものから、必ずしも本質が見えているわけではない…
網膜とそれを持つ個人が「機械的に」紐づいてしまうのも皮肉が効いている。そして何より、あれが転がり落ちるの、本当に強烈w
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そう言えば、昨日帰りに電車が停まってしまい、別の路線に向かって歩いていたら、梅の並木に人が集っていた。
夢中で自撮りのベストアングルを探している人、海外観光客?と思われるカップルも…
それ桜じゃなくて梅だけどなーなんてぼんやり思っていたら、2人が見事にシンクロした動作でスマホを取り出し、パシャっと1枚。満足そうに立ち去っていった。
いや、ちゃんと梅見てよ!ってw
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ガジェットが好き。スタイリッシュさと、アナログが融合していて…目がキラキラ。
あの速報が飛び込んでくる新聞紙面白い!2002年にスマホは予想してなかったか〜なんて一瞬思ったけれど、みんなが携帯端末を覗き込む絵面なんて全然映えないしw
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マイノリティリポート=少数報告は、本作でシステムの脆弱性を象徴する概念。※未来への期待感みたいな気持ちもあるか…
響きも素敵だけれど、あくまで概念だった…I see what others don't.
意思に反して、未来の「結果(ビジョン)」に向かい収束するように動いてしまう筋が面白い分、
土壇場で「未来」は選べると言うのは、ちょっと都合が良くないか??
ある別の作品では、未来の「結果」を逆手に取って、その画だけを成立させ、本質を変えてしまう、トンチの効いた回避方法を目指すが…
残念ながら本作では被害者、加害者名を明記してしまうピタゴラ装置があるので、採用できない汗
被害者と加害者をどう決めるのかも実は難しいのではないかとも思ったが、
そもそもプリコグ(預言者)の予知は、人を殺すことが、形而上的な糸を断ち切るために感じ取れているという、神秘的な現象であるそうなので…これ以上の深入りは禁物汗
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この舞台、殺人が絡まない犯罪のビジョンは観測されないから、実際はそこまで安全なのだろうか?とか、
預言者たちの最後ってあれでよかったのか?とか、思うところはあるけれど、途中で考えるのをやめた。
それより、眩しく、夢見ているみたいに輪郭がぼやけたあの世界のワクワクに浸ろう…立ち止まってはいけないw
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ルック1.0
シナリオ0.5
役者0.5叫ぶ演技って受け止め方が難しいw
深度0.5