ゆかちん

クリスマスは恋の色のゆかちんのレビュー・感想・評価

クリスマスは恋の色(2022年製作の映画)
2.7
なんかクリスマス作品を観たいな〜てことで見つけた作品。

大きく心が動くことはないし、大事件とかもないけど、心穏やかに安心して観れるので、クリスマス作品としてはちょうど良い感じ。

とにかく良い街やし、とにかく良い人ばかり出てくるから、なんて幸せなんだろう〜て思ってもうた笑。
これくらいな方が、辛い現実を忘れられるのかな。


絵描きになることを夢見ながら父親が遺したレストランでシェフとして働くシャーロット。クリスマス前に、休暇で友達に会うためにNYからやってきた建築画家ワイアットは、彼女のレストランの前で出逢う。
彼はシャーロットが捨てた絵に惹かれ、2人は段々惹かれ合うが……。


なんか、場面転換の仕方とか、昔の海外ドラマぽかったけど、今もそんな感じなのかな。
映像が明るくて澄んでて、気持ちいい。
画面見てると、憧れる〜〜って家やレストランとかでした。


シャーロット、父が遺したレストランを母がオーナーをして自分がシェフとして働く。
画家を目指してたけど、家を継ぐために諦めて絵は趣味へ。
満たされてるけど、満たされない。
…いや、シェフとしても、画家としても才能あるとか羨ましすぎるんですけどw

なんかどっちかにするのもったいないなぁ。
そら身体は一つなんやから仕方ないとはいえ。

最初、母の期待を…て感じで、お、母が障害になるのかな?て思ったけど、あっさり理解してくれるのでそうでもなく笑。


ワイアットは建築画家として世界中を飛び回る生活。
休暇明けには、すぐにロンドンから依頼。
しかも莫大な報酬。

シャーロットを連れて行きたいけど、彼女はこの街から離れない。

さあどうする?
…てのが1番の問題なのか。

でも、ロンドンの仕事は報酬莫大だからってのもあるかもやけど、それ断っても他の仕事あるかもやし、なんか犠牲としては弱い?

長年の夢である建物に関わる仕事やったら、夢か愛か?みたいな究極感はあるけど。
まあでも、愛のために夢を諦めるっていうのも、夢のために愛を諦めるっていうのも、どちらもなんか首傾げちゃうので。
や、もちろん、全部手に入れる人なんて少なくて、皆そういう選択をして生きているはずなんだけどね。

それに、ワイアットも、仕事について疑問もあったし、自分の夢はシャーロットなんだってなったから、夢と愛を手に入れたってことになる。
だから、結末としてはいいんだけどね。
シャーロットがついていく結末にするのもなんか首傾げるし。

シャーロットも全部手に入れた感じなのかな。


てか、シャーロットの職場の同僚と、ワイアットの友達が一番良いやん。
こんな友達、私も欲しい。
ワイアットの友達が絵を拾ってきたし、ワイアットを最後説得したりシャーロットに伝えたり。まじキューピット!


ただ、ワイアットが去ったと思った後、
たとえ別れることになったとしても、
「彼と出逢う前より
今の自分が好き」
ってシャーロットが言ったのは感動したな。

素敵な出逢いってこういうこと言うんやろな。

スキッと爽やかに観れる作品でよかった。
ワイアットが描いたシャーロットの絵がとても優しくて良かった。
ゆかちん

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