バナナコッペパン

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのバナナコッペパンのレビュー・感想・評価

3.8
一大映画フランチャイズになった以上仕方のないことだと理解はしていますが、「大衆化したな」というのが正直な感想です。あくまで僕にとっての話ですが、ゴーストバスターズはオカルトコメディであり、「中年のおっさん四人が作業着で自前のメカを担ぎ、軽口をたたきながらお化けを退治する」ことに言葉では表せない良さがあると思っています。前作アフターライフは故ハロルドライミス氏を追悼するという側面を持ち合わせていたので、多少暗く重い内容でしたが素晴らしかったです。ただやはり初代で育った身としてはあのバカっぽさ全開をもう一度スクリーンで見たいものです...。そして、今作は新旧メンバーを映画全編を通して登場させたため個人にフィーチャーしなかったのも残念なポイントです。

監督が前作から変わったためでしょうが、テイストが大きく変わりましたね。なんというかホラー要素が増加したように思います。僕はホラーが非常に苦手なのでここはどうしてもいただけない点です。目が光る瞬間など予測が出来るタイミングなのが幸いですが、嫌なものは嫌です。

最後に良いポイントを。
僕にとって映画に登場するメカの中で二番目に好きな物はプロトンパックなんですよ。(一位はデロリアン)今作では次世代型プロトンパックやドローン型ゴーストトラップ、ECTO-C、保管庫内部など魅力あふれるメカが数多く登場したので心躍りましたね。
(ただ、デロリアンと同じで手作り感のある武骨な風貌が好きなのであって、大きな組織が率先して作るという設定に変更すると、その良さがなくなってしまうのではないかという不安もあります。)

ゴーストバスターズは今や超有名コンテンツ。コケないフランチャイズとして今後も続編やリブートが繰り返されるでしょう。もし今後僕の望まない変化をしていったとしても、レイパーカーJrのあの曲を使い続けてくれるなら、いつまでも劇場まで足を運びます!