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ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのMrOwlのレビュー・感想・評価

3.6
ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021年)の続編で、
ゴーストバスターズシリーズとしては第5作目に当たります。

面白かったんですが、自分の正直な感想は、前作は超えなかったな、という感じです。
登場人物は前作に引き続き、少し大人になったフィービー(マッケナ・グレイス)、
イケメンになった相棒のポッドキャスト(ローガン・キム)、
フィービーの兄トレヴァー、母のキャリー(キャリー・クーン)、
元教師のゲイリー(ポール・ラッド)が引き続き出演し、
初代シリーズのレイモンド博士(ダン・エイクロイド)、ピーター博士(ビル・マーレイ)、
ウィンストン(アーニー・ハドソン)、ジャニーン(アニー・ポッツ)も健在。
前作アフターライフよりも、出演時間が増えてます。
初代からのファンとしては、嬉しい部分もあるんですが、
各登場人物がそれなりに活躍することと
ラッキー(セレステ・オコナー)やラーズ・ピンフィールド博士(ジェームズ・エイキャスター)
さらにはキーパーソンとしてナディーム・ラズマーディ(クメイル・ナンジアニ)、
キーゴーストとしてメロディ(エミリー・アリン・リンド)も出てくるので
登場人物過多状態な印象が拭えませんでしたね。
前作ではフィービーや兄トレヴァー、そして母キャリーの各々が抱える葛藤も深掘りされていて
祖父であるスペングラー博士との繋がりも感じられてよかった分、
本作では登場人物が多いせいで、各人物の描き方が少し浅くなってしまった印象です。
そんな中でも存在感や人物像が伝わってくるビル・マーレイは流石ではありますが笑。
もうちょっと人物を絞り込むか、短時間でも深掘りできるような演出の工夫が欲しいと感じてしまいました。
対峙するゴースト、ガラッカも、出自は興味深く、古(いにしえ)の魔物感はありましたが
演出の難もあり、スケールが大きく感じなかったのは残念でした。
全体的に軽く、良く言えばサクッと楽しめる感じではありますが、自分の好みは前作の感じですね。

以下は俳優さんの補足情報です。
フィービー役のマッケナ・グレイスさんは地毛はストレートのブロンドな感じで、美形ですが
フィービーを演じるにあたり、くせっ毛でブラウンの髪、メガネ、とオタクな理系少女感を出しているのは流石です。
今後はさらに色々な作品で活躍してくれそうですね。

ポッドキャスト役のローガン・キムさんはちょっとぽっちゃり感が良かったのですが、
本作ではイケメンになってしまったので少しキャラとの乖離を感じてしまいました。


フィービーの母役のキャリー・クーンさんは、メイクで分かり難いですが、
マーベルのアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーでプロキシマ・ミッドナイト
(サノスの部下でブラックウィドウやワンダと戦ったヴィラン)を演じています。
他に、ペンタゴン・ペーパーズ、ロストマネー偽りの報酬などにも出演しています。

元教師役のポール・ラッドは言わずと知れた、アントマン、ですね。

印象的だったメロディ役のエミリー・アリン・リンドさんはドクター・スリープ、
レプリカズなどにも出演しています。現在21歳。今後の活躍が期待されますね。

初代のレイ博士役、ダン・エイクロイドはゴーストバスターズが有名ですが、若い頃はブルース・ブラザーズで名を馳せました。

ピーター・ヴェンクマン博士役のビル・マーレイは3人のゴーストなども有名です。
ウェス・アンダーソン作品の常連でもあるので、フレンチ・ディスパッチやダージリン急行で知っている方も多いかと。
アントマン&ワスプ:クアントマニアにも出ているので、ポール・ラッドとはそこでも共演していますね。
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