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あまろっくのエスのレビュー・感想・評価

あまろっく(2024年製作の映画)
4.1
兵庫県尼崎市を舞台に、リストラで失業してから実家でニートのように暮らす39歳の優子(江口のりこ)が、突然再婚した父・竜太郎(笑福亭鶴瓶)の再婚相手・早希(中条あやみ)に振り回されつつも、さまざまな現実に立ち向かう中でやがて家族としてひとつになっていく家族をテーマに描いた作品

笑福亭鶴瓶と中条あやみの夫婦役といったコメディ感を出しつつも、鶴瓶さん演じる竜太郎のキャラが愛らしさを醸し出していてとにかく作品を盛り上げてる

そんな竜さんの笑顔とともに

「人生で起きることは何でも楽しまな」

「食うて寝たら大概のことは何とかなる」

などと悲しみや辛ささえも包み込む言葉は、どれも前向きで魅力を感じずにはいられなかった

そして優子と19歳年下の早希の関係は劇中のなかでも見どころで

早希に心を開かなかった優子の距離が少しずつ近くなっていき、やがてひとつの家族になっていく展開と思わぬラストにグッとさせられました。


鶴瓶出演作には度々、共演する実の息子の駿河さんも登場

そして本作でも安定の江口のりこさんの演技

タイトルの"あまろっく"とは
水害から守っている
「尼崎閘門(こうもん)」
通称「尼ロック」のこと

まさに家族を守り会社を支える
竜太郎を表したタイトルに納得

キャストが
みんな関西出身とあって
コミカルなやり取りは
クスッとさせられ
人情深さと
あたたかい雰囲気は
どこを切り取っても楽しめる
笑って泣いてほっこりした作品でした。
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