MK

あまろっくのMKのレビュー・感想・評価

あまろっく(2024年製作の映画)
4.0
尼崎にある水害から街を守る日本一大きな閘門、通称「あまろっく」をモチーフに紡がれた物語。

高学歴ニートのアラフォー女子とその父親と20歳の超絶美人の再婚相手が織りなすほっこりコメディー。

もうコッテコテにご都合主義のストーリー展開にキャラ設定の応酬。それなのにとっても愛らしかった。

笑福亭鶴瓶と松尾諭が演じる竜太郎は自称家族の「あまろっく」。ちゃらんぽらんでお調子者で超絶ポジティブ。
そんな竜太郎と彼を取り巻く人々が巻き起こすエピソードはどれも可愛らしくてとっても素敵だった。

挙句にはありえない家族のかたちが出来上がるのだけれど、それもいいかなと思える微笑ましいラストだった。

『なくもんか』とか好きな人にオススメかも

さらにはポカリのCM以来美少女でしかない中島あやみちゃんと江口のりこさんの腐女子っぷりが絶妙すぎる。

悲しい過去を持ちながらもポジティブに笑顔を振り撒く中条あやみちゃんを観てるだけでもハッピーになれた。

阪神大震災からもうすぐ30年になるのか…竜太郎のキャラと回収に『満月の夕』の歌詞への理解が深まった気がする。

「人生に起こる事はなんでも楽しまな!」

自分はHEATWAVE側の立場なのかな。

風が吹く港の方から
焼け跡を包むようにおどす風
悲しくて全てを笑う 乾く冬の夕

夕暮れが悲しみの街を包む
見渡すながめに言葉もなく
行くあてのない怒りだけが
胸をあつくする

声のない叫びは煙となり
風に吹かれ空へと舞いあがる
言葉にいったい何の意味がある
乾く冬の夕

ヤサホーサ 唄がきこえる
眠らずに朝まで踊る
ヤサホーサ 焚火を囲む
吐く息の白さが踊る

解き放て 生命で笑え 満月の夕

絶え間なくつき動かされて
誰もが時代に走らされた
すべてを失くした人は
どこへ行けばいいのだろう

それでも人はまた汗を流し
何度でも出会いと別れを繰り返し
過ぎた日々の痛みを胸に
いつかみた夢を目指すだろう

ヤサホーサ 唄がきこえる
眠らずに朝まで踊る
ヤサホーサ 焚火を囲む
吐く息の白さが踊る

解き放て 生命で笑え 満月の夕

ヤサホーサ 唄がきこえる
眠らずに朝まで踊る
ヤサホーサ 焚火を囲む
吐く息の白さが踊る

解き放て 生命で笑え 満月の夕

解き放て 生命で笑え 満月の夕
MK

MK