とても良かったです。二十歳のお嫁さんて、ちょっとあり得なさ過ぎでしょ…という、あらすじと予告編を見て抱かざるを得ない設定のもやもや感、途中である程度読めてしまう話の結末が気にらなかったのは、脚本、演出がとても丁寧で、緻密に練られているのが伝わってきたから。"普段は当たり前すぎて気付かない大切なものと人"という根幹のテーマの描き方に感銘を受けたからです。そして、コメディとヒューマンドラマのバランス、キャストの演技が素晴らしかった。注意していないと見逃してしまう深読みできるシーンがいくつかあり、中でも(ネタバレになるので書きませんが)終盤の某シーンが凄く刺さって感動したのでポイントをプラス。子役の久保田磨希さん、よくぞキャスティングしたなあ！と驚く役へのハマりっぷりでした。※阪神淡路大震災の実際の映像が少し流れるため、鑑賞の際はどうぞご注意を
2024年劇場(28)
