公開当時はまったくノーマークでしたが、
コロナ関連で先見の明があったと話題になっているようなので、
視聴してみることにしました。
感染発生の2日目から始まり、
日を経過するごとに、感染が広まる様子、
それに応じた社会のリアクションを追っていく、パニック映画。
未来の夢の科学技術ではなく、現時点での科学技術による
リアルなサイエンス・フィクションでもあります。
10分くらい見たところで、再生の不具合で1日目を見損ねたかなと思い、
最初に戻って見直しましたが、不具合ではなく仕様だったようです。
まあ、その違和感は見続けているうちには忘れてしまいましたが。
確かにコロナ禍を経験した後に見ると、
部分的にはまさに予言的中というような箇所もあり、
かなりまじめに考察を重ねた上で、つくられていることが分かるので、
興味深く見ることができました。
しかし、コロナ禍の前に見て、興味を持って見れたかどうかはかなり疑問ですね。
わかりやすい主役がいない群像劇で、リアリティを重視しているので、
濃密なドラマは描かれず、淡々と事が進んでいく感じで、
ドラマとしてみると物足りなさは残ります。
結構な豪華キャスト布陣で、
主役級で活躍しそうな主要なキャラがあっけなく死んでしまうのはそれなりに効果的だし、
リアルを感じさせるという意味では巧い使い方だとは思いました。
発生源を香港のコウモリとしているのも、
地域的にはほとんどコロナの予言と言ってもよく、
今だから、大したものだとは思うのですが、
当時何もない段階で、他国を感染源とするパンデミックの作品をつくるのは、
チャレンジャーと言うか、結構問題だよなあとも思ったりします。