おにっく

コンテイジョンのおにっくのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
4.0
現代視点でパンデミックの恐怖を描いた映画。
他作品で、エボラウィルスをモデルに描いた映画「アウトブレイク」のような派手さはなく、リアリティを追求した結果、発表当時は脚光を浴び図に終わった不運の映画。

しかし、いざ新型コロナウィルスのSARS-CoV-2が蔓延すると、この映画とほぼ同じような場面が日本でもそこかしこに見られた。

流石に映画として派手さがなく、あまりにリアリティを追求するとドキュメンタリー映画になってしまうので、その辺は流石にちょっぴり脚色があるよう。
例えば、登場するウィルスは潜伏期間が短く発症が早いくせに致死率が高いこと。

発症して体が思うようでなければ体力回復のために出歩かなくなるし、死んでしまうとそれ以上の拡散が見込めない。
強力に体を破壊するウィルスの場合、発見も早く隔離措置もすぐにとるため、感染拡大しにくいはずなんだけどなぁと思った。

さてさて、前置きはともかくとして。
この映画の一番のポイントは、ストーリーが「感染2日目」から始まること。
なんで2日目からなんだろう?と疑問に思いつつも、映画に見入ってしまうとその謎が最後に解けるところが素晴らしい。
少しずつ、少しずつと核心に迫っていくところはミステリー映画ならでは味わえるドキドキ感ですね。

この映画を見てパンデミックについて思うことは。
信憑性のない情報でも藁にすがる思いで信じ込んでしまう人が多数いるということ。

情報発信者、それのパトロン、情報を得て審議も確かめず拡散、そしてそれを鵜呑みにする。

こうなると、みな同じことを言うから信憑性が高いと思ってしまう人が増える。
日本でも、トイレットペーパー、納豆、はたまたお好み焼きやたこ焼きにしか使われないであろうアオサが店頭消滅するなど、現実に目にしたシーンをおよそ10年前に描いていた。


特にインターネットの情報は玉石混交というけど、玉はわずか。
きっとひとつまみもない。

情報過多となってしまった昨今、本当に情報が正しいか見極めるには情報の源流がどこで、それが本当に正しいものかというところまでたどり着けないとホント駄目だと思った。

ちなみに最近ラジオを聞いて騙されたのが、スタバのロゴマークの女性は、スタバの創始者が日本に来たときに、若かりし頃の小池百合子を見てその美しさに感動し、ロゴにしたという情報。
調べてもそんな根拠出てきやしねぇ!

正しくは海の妖怪「セイレーン」というのがモチーフだそうで、その妖怪は船乗りを魅了して海に沈めるそう。
つまりスタバのコーヒーはコーヒーに魅了してコーヒー沼に沈めんぞコラ!という意気込みをモチーフにしているそう。

インチキを公共の電波に乗せやがって・・・

現代の話は置いといて。
ジュード・ロウ・・・ハゲたなぁ・・・・
ガタカのときは美青年だったのになぁ。