Lily

コンテイジョンのLilyのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
4.0
この映画が面白いかと言われれば、そこまで面白くはない。
かなり淡々と描かれていて、波はあるもののさざ波程度。
ただ、今見るべき映画。今見ることで感じることがたくさんあると思う。
私は映像から目が離せなかった。
現実と重なる部分が多く、オーバーながらもドキュメンタリーの様だった。

現在世界では新型コロナウイルスが流行し、多くの人が大したことないだろうと思っていたのに、感染は広まり、経済は思うように回らず、職を失う人や生活が困窮している人が現れ...
感染者は増え、死者も多数出て、ロックダウンやら緊急事態宣言やらで世界は混乱真っ只中。
まさに今作のようなのだが、違いと言えば致死率だろうか?今作は20%という驚異的な数字。

今作を見てまず驚いたのが、こんなにやばい状況になっても欧米の人ってマスクしないのね...
元々日本人のようにマスクなんてしない人種なのは知ってるけど、医療従事者や専門家以外でマスクしてる人ほぼ見なかった。
まぁマスクなんて隙間だらけだし、どこまで予防できるかわかんないけど、飛沫感染は防げるのに。

レンギョウっていう薬が、特効薬だと信じ込んだ人々が怖すぎた。
こういうのは普通に現実でも起きそう。
コロナもアビガンが効くんじゃないかと言われてるけど、胎児に奇形などの副作用が出たりするみたいね。
妊婦さんには使えないってことか...

映画と関係ない話になるけれど、会いたい人に会えないのはつらいよね。
恋人、友人、両親や兄弟、祖父母...
私も会いたい人に会えなくて、悲しい。
でも楽観視して会おうって言ってくる人には心底がっかりする。
大切に思えばこそ、大切な人には会わない方がいいのに。
重度の花粉症の私は、この時期マスクが手放せないんだけど、どこにも売ってない。
近くのドラッグストアはマスクの販売を自粛するそうだ。
説明は特に書いてなかったけど、マスク入荷によって行列が出来たりと、混乱が起きるからだろう。
パスタだいすきな私なのだけど、スーパーからはめっちゃ高いパスタ以外売り切れ。
パスタソースも同じ。
在宅ワークを辞めてしまったので職探し中なのだが、小学生の子どもたちが休みになり家にいるので外で働くわけにもいかない。
無理にどこかに預けて働いて感染し、子どもたちにうつったら最悪だ。
夫も職を失い、次の仕事は見つけているもののすぐには働けず。給料も下がる。
私自身は必要最低限の買い物以外、引きこもることにつらさはないんだけど、子どもたちは完全に暇を持て余してる。
宿題はやらせているが、それだけでは全く足りないのでiPadを買い与えて、楽しんで勉強させているけど、もちろんずっとやるわけじゃないのでゲーム、YouTube、サブスクでアニメ...これを取り上げてもやることがないから取り上げられない。
関東住みなのだけど、緊急事態宣言が出ている地域ではなくて。
パチンコ屋は県外からの客で毎日おそろしい行列と人だかり。人から聞いた話だけど本当のこと。
ここもいずれやばいのかなと思う瞬間。
未来が真っ暗すぎて、こんな思いは初めてで、子どもたちの未来を思うと早く収束してほしい。
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