このレビューはネタバレを含みます
『ウイルスよりも早く伝染するものは恐怖心だ。』
コロナが流行した世の中とこの映画の内容がめちゃくちゃリンクしてるってことで、
改めて注目されてるパンデミックパニック映画。
一人の女性が香港からの出張の後体調を崩して、
あっという間に亡くなってしまう。
その後世界各国で同じような死を遂げる人が続出し
新型のウイルスが原因だとわかった時には
すでにパンデミックが起こってしまっていた。
この映画は大げさな演出がなくて
淡々とウイルスが流行って
淡々と人が死に
裏で行われてる政府の対応やデマや混乱による暴力が描かれ続けてるのが
鳥肌が立つくらいリアル。
デマ情報を流すジャーナリストとそれによってもたらされる混乱も
日本でいるトイレットペーパーのパニック買いとリンクしてたり。
パンデミックになったら、みんな自分と家族を守るのに必死になって
思いやりや助け合いを忘れる。
というか、思いやりや助け合いの精神なんてものは
一番それが必要な時には消えてしまうようにできているのかもしれない。
人間は悲しいほどに自分勝手だ。
お涙頂戴の人情ものじゃない、
ただただ残酷な現実を描いた
ドキュメンタリーのような映画。
臨場感がありすぎて観た後に体調崩しがち。