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コンテイジョンのaeuのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
3.6

『アウトブレイク』に引き続き、こちらも鑑賞!

開始5分で思わず「うわっ...」と声が出てしまった。
(あれ...既視感...)(全然違う「うわ」だけど)


本当にフォロワーさまに教えていただいた通り『アウトブレイク』と比較すると、むしろ何かと比較なんかしなくても、現在の新型コロナウイルスと重なる部分が多いどころか...!どれをとっても既視感!って感じでした。

なんかもう、触る物、周りの物、人... 何もかもがウイルスが付いているように見えてしまう、過剰に反応してしまう... そんな感覚が映像を観ている私にも芽生えてしまうような、そんな映像の作りで、凄いなと思った。

Dayで分かりやすく表示される時系列の組み方も、作品としてとても効果的だったと思う。
決して楽しい作品ではないのに、夢中で観てしまった。


いやしかし、ほんと人間こわい...

ひとつ某シーンで強く思ったのは、

誰しもが不安で、自分や周りが大切で、そんな事は当たり前で、正直自分を優先してしまうのは仕方がないと思う。
でもそんな中でも、せめて「誠実」であって欲しい。
自分勝手でもいい、自己を優先してもいい、出来なくてもいい、謝るのもいい。だけど、嘘とか偽とか、そういうのは本当無しにして、誠実に真っ直ぐに向き合う姿勢は、必ず守るべき。

言うは易く行うは難しなのも、重々承知だけど。



はやく安心して今までみたいに過ごせる世の中になってほしいな...
こんな世界になるなんて、誰が想像出来ただろう。
そう思うと2011年にこの映画があるって本当凄い...。

敏感になりすぎるのも良くない、過度過剰になりすぎるのも良くない...
そう思うけど、実際に大切なひとを亡くしたら、そうなるのは当然だよね。

たとえば家族に持病があったりとか、置かれている環境なんて人それぞれで、そんなの当然の事なのに。

過剰になるもならないも、それは他人に強いる事ではなくて各々が己に課す事であって、決められた最低限のボーダーラインを皆が守ればいいだけなんだよなあ、本当は。

言葉にすると簡単なのにね。
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