YutaTakaue

ハンテッド 狩られる夜のYutaTakaueのレビュー・感想・評価

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)
3.3
フレンチホラーの秀作「ハイテンション」を生み出したアレクサンドル・アジャ製作総指揮のサイコスリラー。
謎のスナイパーに狙われるワンシチュエーション映画と言えば、訳アリ主人公と犯人との対話型で進む傑作「フォーン・ブース」や最近ではバイオレンスに特化した北村龍平監督の「ダウンレンジ」等がありますが、今作はその両作のハイブリッドのような作風。
とはいえ、手堅い作りながらそのどちらにも振り切れていないのが何とも惜しい作品でした。
前半展開するスナイパーに狙われてガソリンスタンドから出られない緊迫感は中々の出来で、劇場での音響効果も相まって映像に惹きつけられる。ただそこから後半にかけての不倫女の主人公と犯人の会話劇が、どうにも両者が御託を並べ合ってるだけのようにしか感じず、結局その2人に巻き込まれた犠牲者が1番悲劇に感じたのが痛いところ。アレクサンドル・アジャが関わってるだけありバイオレンス描写にも期待したがそこも大人しめで評価に苦しんだ…
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