森繁久彌、浪花千栄子、加藤大介、環三千世など、カラー期の小津映画を彩った面々が多数出演していてニコニコになる。
それにしても、いったい誰が主演なんだかわからないほど、たくさんの顔がパアッとクローズアップされて、映画的な都合上ただそこにいるだけの顔っていうのが存在しなくて、慈しみの視線に満ちた優しい映画だなぁと思いました。なかでも片目が不自由な原知佐子の顔がとってもよくて、たとえ片目が潰れていても笑うととってもかわいいんです。
あと、チンパンジーのぬいぐるみを手に襲撃にくるキャバレーのママも強烈だったぁ。しかも、チョイ役ながらここぞ!ってタイミングでやって来てくれるのには感激ですね!