蒼(25)が公園のベンチに座わっていると、“スッ”とグータッチで挨拶してくる謎の男(76)。蒼は無言で席を譲りそそくさと離れようとした時、『これからやりたいこと』が書かれたメモを拾う。「それは俺のだ」とメモを奪い取る老人。そして「『ジョー』と書かれたバスケットボールを見なかったか?」」と声を掛けるが、関わりたくない蒼はその場から立去るのだった。アパートに戻ると大家の息子・太一(8)がバスケットボールで遊んでいた。そのボールには『Joe』の文字が。蒼がバスケットボールを返しにいくと、そこに「財布でも拾ってくれた人には礼をするもの。お礼に、俺がやり遂げるところを見せてやろう」と現れたジョーの目論見に巻き込まれてしまう。一つひとつかろうじて達成し、ジョーのリストにチェックが入っていく中、「お前にはやりたいことはないのか? 一緒にリストを叶えてやる」と言われるが、何も思い浮かんでこない蒼。ジョーとの交流の中で自分の中に前向きな心が芽生え始める蒼。「リストを叶える時間」は蒼にとってもかけがえのない居場所になっていくが・・・。
家族を亡くし、死を受け入れられない少年と、火葬場でたった一人死と向き合い続けている老人が出会う。川凪ぐ火葬場で、少年と老人はお互いの境遇を重ね合わせていき、死という事実に向き合い始める。少…
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