六四二

毒娘の六四二のレビュー・感想・評価

毒娘(2024年製作の映画)
3.1
親子が醜態を曝け出していがみ合う泥試合を期待したが、積み木崩しの映画ではなかった。
脚本と監督の内藤氏はティーンエージャーに対して暗い影を見ているようである。ご自身の実体験に根ざす恨みなのか、そうでないのか。いずれにせよこの人の作品には「子供に罪はない」なんて言わせないという、明確な意思を感じる。
毒娘の、人の幸福を呪い滅茶苦茶に破壊したいという衝動を、卑しむべきものと思いつつ青白い焔で肯定する私自身の心がある。これも人の真実には違いない。
六四二

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