色とりどりの狂気、その中でも一段と輝く赤
押見修造がキャラデザということに興味を引かれ鑑賞しました。ちーちゃんが家族の精神をすり減らしていくサイコホラーと思いきや、映像美にやられました。
思ったのは一々撮り方がお洒落、構図がお洒落でとても良いなと思いました。そして、物語には色に関しての示唆や伏線が満載で見応えがありました。この映画では赤と青と黄色が効果的に使われており、セーターの色が黄色から青に変わったのは主人公の夫が悪人であることを感じさせます。黄色は物語とは関係の無い善人の色だと思います。そう思いながら見ると腑に落ちるところが多くあります。