このレビューはネタバレを含みます
八王子の中古戸建物件🏠
ここに深瀬家という家族が越してくる。
父はモラハラ男、妻を焼死で亡くした。
娘(萌花)は連れ子で引きこもり。
母(はぎ乃)は後妻。
この家族関係だけみても複雑🤔
モラハラな父は、一見すると良い父に見えるのだが実は他人にどうみえるか気にして格好つけたがる。
思春期の娘の不安定な気持ちを考えもせず、家事も娘も妻に投げっぱなし。
そのくせ、妻が完璧でないと皮肉る。
前妻の話をいちいち持ち出して比較したり、妻がまだ乗り気でない妊活を夫婦合意のように操る。夫の意のままにコトが進まないと妻に「お前がちゃんとしないからだ」と無茶を言う。
毎日少しずつの違和感や押し付けが妻と娘の負担であり、前妻が焼死した事にも繋がっているが自分を省みる姿勢は微塵もない。
ある日この家に🏠謎の少女が侵入❗
大きなハサミを武器に部屋じゅうを
切り刻み、娘の服もズタボロにしたうえ
馬乗りになってハサミを振り上げる❗
謎の少女は、この家の元住人だった。
『ちーちゃん』と呼ばれ近所で恐れられる危険な少女。
本作は、一見幸せそうな家庭でも
誰かが傲慢であったり、
誰かが我慢をしていたり、
いつ崩れてもおかしくないよと…。
そこに『ちーちゃん』という毒が侵入し
家庭内の膿が吹き出した。
『娘とちーちゃん』が父を刺殺し
膿が消えてスッキリした。
毒娘というタイトルよりも
毒親(父)だったのではないかな。
ビジュアルデザイン押見修造。
内藤瑛亮監督。
グロ要素少なめ、人怖モノ。
家庭の内面を抉るサイコスリラー。