【回帰線を寝過ごして】
『Here』の後から見た。ダイレクトに沁みたのはアチラ。コチラは見たあと時間差で、すこし沁みた。
深夜勤務の掃除婦。終電メトロで転寝し…気づけば終点。20年間、こんなこと…
たった一晩限りのショートトリップを観た気がした。
私はちょくちょく終電を逃しては、歩けそうな距離のときは夜の街をフラフラ歩きながら帰宅することがある。
静まり返った街は別の表情でどこにいるのか見当…
移民1世は、大概きつい。
その中の成功者はほんのわずかで、多くはこの主人公や最初に出会う警備員のように昼夜問わず長時間労働しながら生きる人がほとんどであると思う。まるで幽霊のように自分の存在に影を落…
このレビューはネタバレを含みます
『ヒア』ほどは落ち着いた雰囲気ではなく、むしろブリュッセルの喧騒の一夜、といった雰囲気。移民でイスラム教徒の清掃婦が、仕事からの帰宅中に寝てしまい、最終駅まで行ってしまう。そこから家に帰るまでの話。…
>>続きを読む「ゴースト・トロピック」
終電で寝ちゃって終着駅から家まで歩いて帰らなくちゃいけなくなった婆さんの話。とにかく善人しか登場しなくて、主人公が一番印象が悪いまである。「Here」に比べてストーリー性…
隣のオッサンは開始1分でうつむいて寝始め、列車を乗り過ごした主人公と同じタイミングで起きた(笑)。その後また寝ていたが、気持ちは分かる。
ゴースト・トロピックというのは原題どおりだが、幽霊は出てこな…
電車を乗り過ごした中年女性が歩いて家に帰るだけの映画が、なんでこんなに心にしみるのだろう。
大都会で終電後、移民女性が一人で長時間歩いて帰るのは、身体的にも心理的にも楽なことではないでしょう。でもア…
何もない、だけどそれがいい。この映画を観て面白い、楽しい、悲しい、とかそういった感情なんて一切湧かないし本当に最初から最後まで一貫して無の感情になるんだけど、それが自分には有意義な時間の流れ方になり…
>>続きを読む©︎ Quetzalcoatl, 10.80 films, Minds Meet production