さな

ゴースト・トロピックのさなのネタバレレビュー・内容・結末

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

予想を遥かに超える静かな映画だった

前情報ほとんど無しで行ったので、
終電を逃し、家まで歩いて帰る中で様々な人たちと出会い色んな人の人生を垣間見る、、ハートフルストーリー、、的な感じかと思ってたら全然違った

ストーリー性があまり無くて、観る側に感じさせようとするような芸術性の高い概念系映画って感じ

静かな映画は自分の好みとドンピシャだったら心地よく観れるが、好みと外れるとただただ眠たいだけだなと感じた
ジム・ジャームッシュの映画に似てるな〜と途中まで思ってたけど、(ジム・ジャームッシュも好みでは無い)ジム・ジャームッシュの方がまだ感想が出てくるかもと思った

お察しの通り画角や映像などがハマらなかった上に、見知らぬ土地の路上生活者の息を確かめて通報する気持ちも見知らぬ人に車で送って貰った挙句途中で「降ろして」と言う気持ちも、娘が未成年飲酒してるのを見つけた気持ちも、病院にこっそり忍び込んで路上生活者の生死がどうなったか確認する気持ちもどれも理解できなかったのでひたすらぼーっとして観てた

最初のナレーションの「この空間を私の人生で埋める」(うろ覚え)と言うセリフは良かった
でも家はあんまり関係ないし、劇中でほぼ家にいないと言うか帰れなくなる話なのにどう言う意味のナレーション?と思った

静かな中流れる映像も、時折流れてくる音楽も
全て思惑があるふうに感じられて自然を意識した自然、日常を意識した日常と言う感じであまり好きではなかった、、

美術館で現代美術やピカソの絵を見てる時くらい理解できなかった(個人的な意見)

でも本当に好みの問題だと思う
嫌いな訳では無いが、これを観て好きだと感じる人がいるのが不思議だな〜と嫌味ではなく本当に心から不思議な気持ちになった
PERFECT DAYS、アキ・カウリスマキ作品は好きなのに、今作品は好みじゃないのは何故なんだろうか追求したくなった
さな

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