ryo

ゴースト・トロピックのryoのレビュー・感想・評価

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)
-
冒頭の誰もいない部屋。
外の光が段々と暗くなっていく様。
この時間の感覚に浸る。

夜の寒い街を彷徨う。
そこに漂う出身地の異なる多種多様な人々。
夜によって際立つそれぞれの孤独。ただ背景にある繋がりの世界も感じる。
警備員、ホームレス、犬、不法居住の若者、コンビニの店員、娘。

日常を忘れられる楽園に思いを馳せる夜の孤独な時間。
様々な分からない思いが溢れる世の中。
時折交錯しつつ、でも混じり合えない、分からない孤独な思い、でもどこかで繋がりあっている。そんな感覚が沁みてくる。
ryo

ryo