バス・ドゥヴォス監督の作品。『Here』に続いて鑑賞。こちらの方が先らしい。Hereも良かったがこちらの方が雰囲気は好きだ。
ある移民の女性が終電を乗り過ごし、夜のブリュッセルを歩き続け、人(や犬)と出会っていく。街の明かりや人との関わりで不思議な雰囲気を感じさせながらの流れだ。
偶然出会う人たちとの触れ合いが、些細ながらも丁寧に繋がれていく。それぞれの生活が短い時間でも手に取るように感じられ、この映画全体の雰囲気を作っている。
娘を見つけて陰から見ていただけの母。それぞれの生き様が視点の違いを感じさせる。
街中ロードムービー、真剣に生きる人々の人生を映し出している。ブリュッセルの街が素敵。
翌日も平常通り動き出す。人は生きている、とあらためて感じる。
それにしても見ているだけで寒さが伝わってきた・・。
あの犬はどうなったのだろう。逃げられたのは妄想の中の話か?