あき

オリオンと暗闇のあきのレビュー・感想・評価

オリオンと暗闇(2024年製作の映画)
3.8
記録。
なんの気なしに見たらとってもとっても素敵な映画だった。


オリオンは、どこにでもいるような普通の小学生。シャイで控えめ、そして密かに片思い中。そんなオリオンは、普通の子供ならではの不安を普通ではないくらい抱えていた。ハチや犬、海、携帯電話の電波、下水溝に潜む殺人ピエロ、果ては断崖絶壁から転げ落ちることまで。必要以上におびえ、不安で頭がいっぱい。そして、あらゆる恐怖の中で最も怖いのが毎晩やってくる暗闇。ある日、その最も恐れている暗闇が文字通りの化身となってオリオンの前に現れる。暗闇は、夜に怖いものは何もないことを証明するために、オリオンをわくわくドキドキの世界旅行へ連れ出してくれる。仲良くなれそうもなかった暗闇との距離が縮まるにつれ、オリオンに未知のものを受け入れられるかを決意するときがやってくる。人生を恐怖に支配されず、生きる喜びで溢れるために。
あき

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